クアンニン省のロジスティクスサービス発展事業
ベトナム東北部クアンニン省は空港、港湾、高速道路を含むインフラが近代的に整備され、北部地域のロジスティクスセンターになる目標を掲げています。この数年間、同省はこの目標達成へ向けて、様々な措置をとっています。
ロジスティクス開発計画を早期に作成したクアンニン省は2025年をめどに6か所の大規模なロジスティクス施設を建設する予定です。それらは、カイラン(Cai Lan)や、バンドン(Van Don)、クアンイェン(Quang Yen)、モンカイ(Mong Cai)、ハイハ(Hai Ha)、ビンリェウ(Binh Lieu)のロジスティクスセンターです。クアンニン省党委員会のグエン・スアン・キ委員長は次のように明らかにしました。
「ロジスティクスサービスを開発するためには、地域間の連携や、生産・サプライチェーンにおける連携、バリューチェーンづくり、各地方のメリットの活用などを強化する必要があります。これを認識して、クアンニン省は様々な具体的な措置をとっています。例えば、交通インフラ整備や、行政手続きの簡素化、貿易の円滑化などを目指すものです。」
クアンニン省はインフラ整備を優先課題をみなしており、道路や、橋梁、倉庫、港湾の改修・拡張・新築を進めています。この5年間、同省と北部港湾都市ハイフォンや、首都ハノイを結ぶ2つの高速道路が開通しました。また、バンドン国際空港も稼働しました。さらに、港湾の拡張・新築も行なわれています。
これらはロジスティクスをはじめ同省の経済活動に有利な条件を作り出しています。同時に、クアンニン省は、運輸、倉庫、貨物取扱などに関するサービスの質的向上にも力を入れています。これらの措置は、同省のロジスティクス開発事業に多大な貢献をしています。ベトナム共産党中央経済委員会のグエン・バン・ビン委員長は次のような見方を示しています。
「ロジスティクス開発に関するクアンニン省の潜在力は大きいです。その価値が高いので、クアンニン省の地位向上にも寄与します。」
インフラ整備とともに、クアンニン省は貿易活動の便宜を図って、行政改革事業を積極的に行っています。クアンニン省港務局のグエン・ゴック・タイン局長は次のように明らかにしています。
「国家のワンストップ制度を通じて、航海サービスと公共サービスを提供しています。すべては電子化されたので、企業にとって便利で、所要時間が節約されるようになりました。」
エコノミストらは、「2020年に、ロジスティクスサービスはクアンニン省のサービス業の18%を、そして、2025年に20%を占める見通しである」と予測しています。また、クアンニン省は北部地域のロジスティクスセンターになるという目標が達成可能であるとしています。