クアンニン省クアンイエン沿岸経済区、北東部発展の原動力に
同経済区はクアンニン省の南西部のクアンイエン町にあり、北部最大の港湾都市であるハイフォン市に接している。計画によると、クアンイエン経済区は総面積が1万3303ヘクタールで、機能別に2つのエリアに区分わけされる。6900ヘクタールのダム・ニャー・マック地区は、港湾サービスと工業地域の役割を担い、残る6400ヘクタールは都市機能を持たせたハイテク地区とする。
クアンイエン沿岸経済区の発展目標は3つある。
一つ目は、国内の他の経済地区と、経済、貿易、サービスなどの接続を促進することだ。国際空港が開設されている近隣のバンドン(クアンニン省)のほか、ハイフォン市には工業団地が集積するデインブー、カットハイの経済区、同市南にはタイビン沿岸経済区などがあり、これらを結ぶ社会経済的な拠点となることを目指す。一帯への投資は、国家の防衛や安全保障政策を遵守し、海洋環境や近隣の歴史的文化財の保全方針と合致するものでなければならない。
第二の目標が、同沿岸経済区をクアンニン省だけでなくさらに広い紅河エリアの工業・サービス・物流の一大拠点に育て上げることだ。そのために、技術や社会のインフラ整備を進め、同時に、ハイテク産業、環境配慮型の産業を集積し、この分野での研究開発拠点を誘致するという。
決定書では、これら2つの目標は、第3の目標である、労働者の質の向上、収入の増加、雇用機会の提供と並んで実現されなければならない、とされた。
今後、これらの協力企業で、クアンイエン経済区は目指す「先端技術と環境配慮に強い経済区」になるだろう。同時に、「ハノイ、ハイフォンとクアンニンを結ぶ広大な経済区の発展の中核的存在になる」という、クアンイエンの重要な役割を実現することにも、大きく寄与するとの期待が高まっている。