投資情報


コロナ禍 困難を乗り越える

16/03/2021

コロナ禍 困難を乗り越える

 

 

ベトナム企業新型コロナウイルス感染症が複雑に推移し多大な被害をもたらしている中で、多くの企業が困難に直面しており、中には破綻する企業もあります。しかし、危機を機会に転ずる企業もあります。

製造業に携わるロンハイ社もその1例です。困難に直面している中、同社は困難解決策の一環として、先進的技術・設備の導入に力を入れました。したがって、生産性は3倍に増加し、コストは50%削減できるようになっています。同社の幹部の話です。

 

 

「生産ラインの自動化により、労働力を節約できるようになりました。また、パンデミックになっていても、社員の収入を確保できます。

 

お聞きいただいたように、ロンハイ社はパンデミックによる危機をチャンスに変えることができた企業の一例にすぎません。

 

政府の民間経済開発研究班の調査によりますと、52%の企業がインターネットを活用し、マーケッティング活動や、販促活動を進めています。これにより、社会的距離の規制が強化される中でも、生産・経営活動を維持できるようになります。これらのことから見れば、ベトナム企業の適応力は高いといえます。

建設・不動産分野に携わる民間企業「イントラコム」社のグエン・タイン・ビエット会長は次のように話しています。

     「得意なことをするようにと訴えています。新しいものを研究するとき、慎重でなければなりません。得意なことをするとき、コストが節約できます。特に、困難な時期において、節約は重要なキーワードとなります。次は、幹部、社員の能力を高めることです。3つ目は、技術・設備の刷新です。」

エコノミストらによりますと、新型コロナウイルスによるパンデミックこそがIT情報技術のインフラ整備や、デジタル化プロセスを促進する要素となっているということです。エコノミストのグエン・チ・ヒェウ氏は、「現在は、企業がチャンスを掴む時期である」との見方を示し、次のように語りました。

    

「第1のチャンスは 『試金石』、つまり、自社の能力を評定することです。第2のチャンスは市場開発です。マーケットシェアを高めるため、現在のチャンスを活用する必要があります。第3のチャンスは政府の支援措置を活用することです。」

困難な問題が山積した一年を経過してみて、ベトナム企業は高い適応力を示しています。今後の道のりも容易ではないと予測されていますが、自らの努力と創造力などにより、ベトナム企業は、パンデミック予防対策を進めながら経済を回復するという二重の任務を効果的に実施し、さらに着実に発展していくと期待されています