チン首相 ベトナム進出を希望する日本企業の代表と会合
24日、日本を訪問中のベトナムのファム・ミン・チン首相は、ベトナムに進出しようとする日本の多くの企業と大学の代表と会合を行いました。
シオノギ製薬の手代木 功(てしろぎ・いさお)代表取締役社長との会合で、チン首相は、ベトナムの新型コロナワクチンと治療薬の研究・生産を支援する同社の提案に感謝しました。
日立グループの東原敏昭(ひがしはら としあき)会長との会合で、チン首相は、ベトナムの環境・医療・自然災害対策・鉄道に投資を拡大しようとする同社の提案に同意し、これらの分野はベトナムの優先分野でもあると述べました。
そして、順天堂大学や北海道大学、クボタ環境サービス株式会社、Horibaグループ、アズマグループなどの代表との会合で、チン首相は、これらの大学と企業がベトナムの交通安全や医療、再生エネルギーなどの分野に投資しようとすることを歓迎しました。
同日、チン首相は日本企業との対話に出席した際、ベトナムはこれから、グリーン成長、気候変動対応、デジタル転換を優先させる方針であると強調し、次のように語りました。
「私たちは3つの戦略的対策を継続します。一つ目は、国民と企業の負担を軽減させるため、行政手続きを含む体制を改革することです。二つ目は質の高い人材を育成することです。三つめはインフラ整備ですが、インフラは交通などに係るハードインフラと、デジタルなどに関わるソフトインフラが含まれます。これらの対策は環境を犠牲にしても経済を発展させることなく、社会の調和的発展を目指します。」
対話で、チン首相は、インフラ整備政策や、エネルギー・スマートシティの発展方向に関する日本企業の多くの質問に答えました。