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ベトナムでの人権保護の人文的価値

09/12/2021

先頃、ハノイで、第4次産業革命に関するハイレベルフォーラムが開かれました。

フォーラムで発言に立ったファム・ミン・チン首相は、「我々は人間という要素を最大限に発揮させなければならない。つまり、人間は発展事業の中心であり、この事業の目標・原動力でもある。また、社会保障と環境を犠牲にし、経済成長しか追求しないことはしない。政治社会の安定維持や国防安全保障の強化、外交政策と国際参入の効果向上を通じて、国の発展事業に有利な条件を作り出さなければならない。」と強調しました。

新型コロナウイルス感染症はベトナムを含め、世界各国に甚大な被害を及ぼしており、人権保護にも影響を与えています。現在、ベトナムは新型コロナウイルス感染症を基本的に制圧し、経済社会発展に重要な前提を作り出しています。社会的距離措置を緩和してから2か月後の現在、経済社会状況には前向きな変化を見せています。マクロ経済が安定し、インフレ率が抑制され、輸出入活動と外国直接投資が活発になっています。社会保障も確保され、人民の生活が安定化しています。これと同時に、政治的安定と国防安全保障が確保されています。

第4次産業革命が進められている背景の中で、ベトナム政府は経済回復と人権保護を確保するため、2025年までのデジタル化計画と2030年のビジョンを作成しました。この計画は第4次産業革命の成果を生かして、科学技術の応用とデジタル化を強化するため実施するものです。一方、2021年に、ベトナムは第3次UPR「普遍的定期的審査」制度の建議を志願的に実施する中期報告書を作成しました。 これはベトナムがUPR制度を始め、人権保護に対するベトナムの責任感と透明性を示すものとされています。

経済社会回復計画に関して、チン首相は「ベトナムは医療分野での能力向上、社会保障政策の確保、生産経営活動に直面している企業への支援、デジタル化のインフラ整備、体制の作成と完備、人民の物心両面での生活水準の向上、政治的安定と国防安全保障の確保などに力を入れる必要がある」と強調しました。

チン首相はベトナムでの人権の最も人文的な価値はベトナム1億人の全国民が豊かで、民主主義的、かつ、平穏で安全な生活を送られるように配慮すると述べました。そのため、ベトナムは国民がよりよい生活を送られるように経済社会発展、政治的安定の確保に努力する傍ら、独立、多様化多角化外交政策を終始一貫して実施し、国際社会に積極的に参入しています。