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ベトナムは GH2 生産の好位置に付け

02/12/2022

専門家によると、ベトナムは大規模で多様な再生可能エネルギー産業があり、アジア太平洋地域の主要な輸入国に近く、再生可能エネルギー資源の潜在性が高く、政治的リスクが低いと言われました。

グリーン水素 (GH2) 産業開発は、ベトナムが 2050 年までに温室効果ガスの排出量ゼロを達成するのに一翼を担っています。写真提供:商工省

グリーン水素 (GH2) 産業の開発は、2050 年を目途に温室効果ガスの排出量実質ゼロ(ネットゼロカーボン)」目標の到達に向けて、エネルギー転換ロードマップにおけるベトナムの方向性となっているものの、まだ多くの課題が存在していると専門家が述べました。

ドイツ国際協力公社(GIZ が商工省、ドイツ連邦経済・気候行動省(BMWK)の支援を受け、商工省傘下電力・再生可能エネルギー局と協力して開催したベトナムでの再生可能エネルギー開発の政策的枠組みとグリーン水素の可能性に関するワークショップにおいて、専門家によりますと、ベトナムは、大規模で多様な再生可能エネルギー産業があり、アジア太平洋地域の主要な輸入国に近く、再生可能エネルギー資源の潜在性が高く、政治的リスクも低いとのことです。

再生可能エネルギーによる水の電気分解からのGH2 は、世界の国々とベトナムが「国連気候変動枠組条約第26回締約国会議」(COP26)の公約履行を追求しているネットゼロカーボン目標に向けて、温室効果ガス排出量を削減する上で重要な役割を果たします。

ベトナムは、天然ガスインフラへのグリーン水素注入のための基準策定と、グリーン水素への水素・アンモニア消費変換産業に対する財政的インセンティブの提供、海運業等主要セクターでのグリーン水素使用奨励政策の適用、グレー水素よりグリーン水素のコスト競争力を高めるカーボンプライシング採用を勧告されました。

先週ハノイで開催されたこのワークショップでは、ネットゼロカーボン目標に向けた再生可能エネルギー開発政策に関する国際的な動向や、関連分野における国際的な経験、新しい技術ソリューションであるグリーン水素の世界的な動向について議論されました。

本ワークショップは、11 28 日から 30 日までの BMWK のベトナム訪問期間中で行われ、再生可能エネルギー開発の政策的枠組みに関する対話を通じて両国間関係を促進しました。