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ベトナム 積極的にPKOに参加

20/03/2021

国連の責任ある加盟国としてベトナムはこれからも、世界の平和維持及び国連への貢献を進めるために、PKO国連平和維持活動により積極的に参加する方針です。

先ごろ、国防省は国連本部に派遣される士官に国家主席の決定書を渡すとともに国連南スーダンと中央アフリカ共和国ミッションに派遣された士官の任期を総括する式典を行いました。ベトナムがPKO国連平和維持活動に参加してから5年経ちましたが、ベトナムはPKOに大きく貢献していると評されています。


フォン中佐に決定書を手渡す式典で、グエン・チ・ビン国防次官はフォン中佐に対し、ベトナムの党、政府、人民軍の対外路線を貫徹させた上で、それを厳格に履行して、軍隊の規律、国連の平和維持部隊の規定、及び、所在国の法律を遵守すると共に、困難を乗り越え、任務を創造的、かつ、主体的に実施し、ベトナム人民軍の士官の能力を裏付けるよう求めました。これは、国連平和維持活動だけでなく、国連におけるベトナムのイメージアップにも貢献すると強調しました。今回国連本部に派遣されるベトナム人士官は2人目になりました。ニューヨークの国連本部に置かれた平和活動局・軍事室に派遣されるこの士官はチャン・ドク・フオン中佐で、世界各国から約200人の候補者を乗り越えて国連の試験に合格しました。フオン氏は2016年と2017年に中央アフリカのPKO=国連平和維持活動を統括する中央アフリカ多次元統合安定化派遣団、2018年から2019年まで国連南スーダン共和国ミッションでトレーニングの参謀を務めたことがある人たちです。

一方、この機に、国防省は中央アフリカへの多次元統合安定化派遣団に派遣された6人の士官と国連南スーダン共和国ミッションに派遣された3人の士官の任期を総括しました。ビン次官は9人とも任務を全うし、優れた成果を収めたと評価するとともに今後もこれらの士官がベトナム平和維持局に積極的に貢献し、国連平和維持活動に派遣される士官と経験の交換を強化していくよう希望を表明しました。

ベトナムは2014年から国連平和維持活動に本格的に参加しました。これまでに、延べ40人の士官が国連南スーダンミッションと国連中央アフリカミッションに派遣されました。その中で、任務を果たした士官は国連側から高く評価されました。その一方で、士官の訓練や、野戦病院向けの設備購入を積極的に準備しています。また、南スーダンで展開されている第2級野戦病院2号は「南スーダンに駐屯しているPKOの最もよい病院」や「PKOの輝かしい星」として表彰されています。特に、新型コロナ禍においてこの病院は地元の予防対策に大きく貢献していると評されています。こうした成果により、ベトナムは国連に、東南アジア地域で初の国連平和維持活動訓練センターを置く所として選ばれました。

国連の責任ある加盟国としてベトナムはこれからも、世界の平和維持及び国連への貢献を進めるために、PKO国連平和維持活動により積極的に参加する方針です。