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企業に対する新型コロナの影響を報告

15/03/2021

12日午前、ハノイでVCCI=ベトナム商工会議所とWB=世界銀行ベトナム事務所は共同でベトナム企業に対する新型コロナ禍の影響に関する報告書の発表会を行いました。国内の1万あまりの企業が調査対象となり、新型コロナの影響と対応策についてアンケートに応えました。

調査結果によりますと、2020年、約90%の企業が新型コロナにより深刻な影響を受け、労働者の休業や事業の休止などを余儀なくされました。また、最も深刻な影響を受けたのは零細・中小企業や事業開始から3年未満の企業です。さらに2020年、事業を停止せざるを得なかった企業数は10万社を突破しました。こうした背景の中で企業の強い抵抗力はベトナム経済と企業界の競争力の向上に役立つとしています。 VCCIのブ・ティエン・ロック会頭は次のように語りました。

 

「企業は再構築や戦略の調整、労働者の再訓練に力を入れるとともに、更に国内市場に注視しています。また、裾野産業やサプライ・チェーンの構築を進めるとともに消費市場と供給源を多様化してきました。そしてデジタル転換に踏み切りました。これらは貴重な教訓になったと思います。」

一方、報告書は企業の主体性と積極性の傍ら、国家の支援と刺激策を強調しました。ロック氏はまた次のように明らかにしました。

「政府の補助政策、中でも関税や借地代、付加価値税などの納期限の延長や銀行の金融緩和政策は企業の評判が良かったですね。また、労働者の賃金を払うため、企業に対する金利0%の新型コロナウイルス感染症特別融資はなかなかアプローチできないと評価されましたが、その必要性が強調されています。アンケート調査の対象となった企業の75%は政府の補助政策は有益だと答えまえています。」