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協力多様化

28/11/2021

パンデミックは両国関係にマイナス影響を与えていますが、こうした中、両国は協力を維持・促進するために、複数の臨機応変な措置をとっています。特に、新型コロナ対策における協力は効果をあげています。日本がベトナムに40億円相当の医療設備と400万回分のワクチンを補助する一方、ベトナムは日本に120万枚の医療用マスクと2万枚の布マスクを支援しました。こうした中、今回のチン首相の日本訪問は重要な意義があると評されています。これに関し、先ほどのナム大使は次のように語りました。

 

「岸田首相にとって、チン首相は初の外国人賓客です。一方、チン首相はCOP26=第26回国連気候変動枠組条約締約国会議に出席した直後、日本訪問を行います。これらは、両首相が個人的関係を築き上げたいことを示しています。日本は『去る者日々に疎し(さるものはひびにうとし)』ということわざがあります。つまり、親しい関係を作るように頻繁に会う必要があるという意味です。COP26で、両首相は会合しましたが、今回の訪問は両首相が複数の問題を詳しく話し合うチャンスとなります。」

両国関係はかつてないほど良好な発展段階に入っていますが、両国はその関係に新たな段階を切り開きたい意向があります。今回のチン首相の訪問を通じて、「ベトナムは日本の親友、信頼に足るパートナーであり、日本を支持し、日本とともにアジアの平和・安定・協力・発展に貢献していく用意がある」というメッセージが発信されています。