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国際市場で国家ブランドを確立

14/02/2021

これまで、「メードインベトナム」の製品は国際市場で愛好されてきましたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの中でその地位が高まっています。一例を挙げると、新型コロナにより、グローバル・サプライ・チェーンが途絶えたものの、ホーチミン市の小企業に対するアメリカからの注文が200%増加しました。一方、同市の大手紡績縫製企業はアメリカや欧州、イスラエルに輸出されるマスク生産の注文を受けました。こうした中、室外木工製品や玩具、スポーツ用品を生産する多くの企業の注文も34倍増となっています。国家ブランド評議会の議長を務めるチャン・トゥアン・アイン商工大臣は次のように語りました。

「国家ブランドに認定された企業は携わっている分野で地位を確立しています。また、様々な困難や試練、特に世界的に大流行している新型コロナウイルス感染症による深刻な影響に直面したにもかかわらず、高い成長率を維持するとともに、国内市場と輸出市場を維持しています。これにより、国際市場における国家ブランドの価値や国家競争力の向上、高品質の製品とサービスを擁する国家としてのベトナムのイメージアップが図られました。」

2020年、ベトナムの企業124社の製品283品目が国家ブランドに認定されました。毎年、国家ブランドに認定される企業の数は連続して増加し、企業の着実な発展を示しています。これは製品と企業の価値の向上における商標の重要な役割への企業界の認識が向上したことによる結果だといえます。「質イノベーションインベンション」といった3つの指標を通じて、企業の競争力の向上と市場での地位の確立が図られるとしています。2020年、国家ブランドに認定された中部高原地帯ラムドン省のダラットツーリズム株式会社のグエンニャット・ヴ副社長は次のように語りました。

「第4次産業革命の時代では、商標が経営で成功裏に競争するためのカギとみなされています。アメリカのある作家によりますと、『製品はすぐに時代立ち遅れになるが、有名ブランドは永く存続する』と。ですから、わが社は商標の開発にあらゆるリソースを活用しています。これは国際市場に参入するための重要な土台となっています。」