国際組織が、ベトナム経済を楽観視
IMF=国際通貨基金の最新報告書は、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けたにもかかわらず、ベトナムの2021年の経済成長率は6.5%に達する可能性がある」と認定しました。
シンガポールに本社を置くユナイテッド・オーバーシーズ銀行は、ベトナムの2021年の経済成長率は7.1%という高い水準に上るとの予測を出しました。HSBC=香港上海銀行の予測では、今年のベトナム経済の成長率は6.6%に達するということです。
これに先立ち、イギリスの格付け会社フィッチレーティングスは、ベトナムの外貨建て長期発行体格付を「BB」で据え置きましたが、見通しを「安定的」から「ポジティブ」に引き上げました。フィッチによりますと、ベトナム政府がマクロ経済の安定化や経済成長の後押し、信用格付けでベトナムと並ぶ他の国々との1人当たりGDPの格差縮小に力を入れていることが、信用格付け引き上げの材料となります。
このようの中、アメリカシンクタンクのヘリテージ財団が発表した2021年版「経済自由度指数」の中で、ベトナムの経済自由度は前年より2.9ポイント上昇の61.7ポイントで、順位は同15位上昇の世界178か国・地域中90位となり、「中程度の自由」のグループに初めて入りました。
このような前向きな兆しを見せたものの、ベトナムは、マクロ経済政策を堅持し、経済回復を持続的かつ全面的に確保する方針です。