新型コロナへの対応に向けた努力
フック国家主席のの出席はAPECにおけるベトナムの発言力と役割を確認し、新型コロナウイルス感染症のパンデミックへの対応と経済回復に向けた協力の強化、国の経済社会発展戦略の実施におけるAPEC加盟諸国と企業共同体の力の活用を目指すものです。今回の非公式会合が新型コロナウイルス感染症のパンデミックと経済への影響について協議するために開かれました。
この非公式会合が世界経済が新型コロナ禍により多くの試練に直面している背景の中で行われました。また、世界規模で新型コロナへの対応に向けた努力が強化され、特に、新型コロナウイルス・ワクチンの生産と配分とワクチン接種が加速されています。各国は新型コロナ収束後の経済回復を優先課題に位置付けています。
APECは2021年のテーマを「共に協力、共に行動、共に強化」にし、3つの優先事項にしています。これらは新型コロナウイルス禍の下で最適なマクロ経済とミクロ経済、貿易政策を選択し、経済と貿易政策の回復を強化すること、包括的で持続可能な社会への進展のため、全ての人にとってよりよい社会を構築し、環境に配慮した危機からの回復を進めること、新型コロナウイルスに対応するため、イノベーションとデジタル化をAPEC地域で加速させるということです。
しかし、APECは大国間の競争の激化や地域内に多くの協力枠組みが構築されることにより加盟国間のコンセンサスの達成が難しくなるなど多くの試練に直面しています。