海上の安全保障の問題はグローバルな解決策が必要とされる
地域と世界における海上安全保障への様々な試練が増加している背景の中で、安保理が海上安全保障をテーマにした公開討論会を開催するのは今回が初めてです。
講演の中で、チン首相は、「海と大洋は、人類の大きな資源であり、各国を結ぶ玄関口でもある、また、各国の発展事業にとって重要な意義を持っている」と強調しました。しかし、海と大洋は、セキュリティ上の課題に直面しています。特に、国際海洋法への一方的な違法行為、ひいては、武力による威嚇と武力行使は、平和、友好、安全保障、航行の自由、交易に影響を及んでいます。そこで、海上安全保障の維持と強化は、国際共同体の利益であり、差し迫った任務と責任でもあります。
チン首相はさらに、「各国と国際組織は、海の重要性や、海上安全保障を脅かす危険性を全面的かつ十分で、深く認識する必要がある。その上で、海の保存と持続可能な利用、平和な環境と海上安全保障の確保に向けて、政治的決意を固め、緊密な連携メカニズムを構築する。海上安全保障はグローバルな問題なので、グローバルな解決を講じる必要がある。」と語りました。
チン首相は次のように述べました。
「ベトナムは、海上安全保障に関するメカニズムとイニシアティブのネットワークの設立を提案します。国連が調整役を担うこのネットワークは、情報や経験の交換を強化し、グローバルな試練に適宜に対応するために共同で行動することが狙いです。ベトナムは、ベトナム東部海域の安全保障を巡ってASEANと相手国とのイニシアティブや連携メカニズムに積極的に参加しています。」