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2020年行政改革指数、クアンニン省トップの座を維持

29/06/2021

ベトナム政府の行政改革指導委員会が発表した全国63省・市と17の中央省庁を対象とした「2020年行政改革指数(PAR INDEX)」によりますと、東北部地方クアンニン省は、地方別では100点満点で91.04点を獲得し、4年連続でトップの座を維持しました。

このほか、クアンニン省は内務省が発表した「2020年の行政機関のサービスに対する国民の満足度指数(SIPAS INDEX)」でもトップとなりました。

そして、同省は、2020年のベトナム各省・市のPCI競争力指数ランキングでも、過去10年間で最高の75.09点となり、4年連続して1位を占めました。クアンニン省は、新型コロナウイルスの影響への経済対策を迅速に実施し、電子化した行政手続きの数も全国で最多だったと評されました。しかし、この点数は、満点には遠いと指摘されています。というのは、土地利用行政手続きなどに関する複数の指数がいまだ低い水準にとどまっているからです。

クアンニン省資源環境局のチャン・ヌ・ロン局長は次のように語りました。

「現在、克服すべき5つの大きなボトルネックが存在しています。そこで、私たちは、現実に沿った長期的な土地企画を実施するようクアンニン省に助言します。また、立ち退きの進捗を加速させるために、各地方と連携してゆきます。」

 

その他、クアンニン省は、透明性、公平な競争、地方政府の積極性に関す指数の改善に考慮する必要があると言われています。VCCI法務部のダウ・アイン・トゥアン部長は、次のように語りました。

「昨年の調査結果によりますと、64%の企業は、省内の各地方や部門が省レベルの政策をいまだ不十分に実施しなかったと明らかにしました。クアンニン省の計画は、今後、この問題解決に集中する方針です。これは、省内の投資環境改善に向けた相応しい方向であると思います。」

クアンニン省党委員会は、毎年、行政改革指数、行政機関のサービスに対する国民の満足度指数、競争力指数、統治・行政・管理効果指数にトップの座を維持するという目標を掲げています。同省は、2021年~2025年までの期間に、行政改革と経営投資環境改善の促進、省レベル競争力向上に関する決議を発布しました。