2021年におけるベトナム経済
新型コロナによる損害額は370億ドルにのぼると推計されていますが、GDP国内総生産の伸び率は2%を、輸出総額は6600億ドルを、FDI=外国直接投資額は310億ドルを超えています。
2021年は多くの困難がありましたが、ベトナム経済は多大な成果を収めました。党や、国家、国会、政府をはじめ政治システム全体、および、企業共同体と国民の努力により、ベトナムは新型コロナウイルス感染症就職後の経済回復・発展に有利な条件を与えるようになっています。
輸出入局のチャン・タイン・ハイ副局長=qdnd.vn |
新型コロナによる損害額は370億ドルにのぼると推計されていますが、GDP国内総生産の伸び率は2%を、輸出総額は6600億ドルを、FDI=外国直接投資額は310億ドルを超えています。これらの成果は新型コロナへの効果的な対応によるものと評されています。これにより、今年第3、第4四半期から経済が回復し始め、2022年の発展に前提を作り出しました。
疫病状況が複雑に推移している中で、各企業は効果的な対応策をとり、生産・経営を安定化させ、年間計画を効果的に実施しました。特に、紡績縫製や、機械・設備製造部門は迅速に回復しました。したがって、多くの部門の成長率が10%を超えています。企業の努力のほか、政府の支援措置も功を奏しています。そのため、歳入は早期に目標値を達成するようになりました。
エコノミストらによりますと、2021年におけるベトナム経済のスポットライトは輸出活動です。これに関し、輸出入局のチャン・タイン・ハイ副局長は次のように語りました。
「第一は、輸出品目の多様性です。その中で、製造業は全国の輸出総額の86%を占めています。一方、輸出品目において、原材料と鉱産物の割合が減少しています。第二は、輸出市場の多様化です。ベトナムはこれまで締結されてきた自由貿易協定を活用し、輸出市場を拡大させています。例えば、ヨーロッパ市場や、南米市場、北米市場などです。」
農業部門も着実に発展し、社会保障や、国家食糧安全保障の確保、輸出促進などに貢献し、経済の重要な柱としての役割を立派に果たしています。今年1月から11月末に、農・林・水産物の輸出累計額はおよそ435億ドルに達し、前年同期と比べ14%以上増加しています。つまり、同部門は予定よりも一カ月早く目標を達成しました。
VIAC=ベトナム国際仲裁センターのブ・ティエン・ロックセンター長=qdnd.vn |
VIAC=ベトナム国際仲裁センターのブ・ティエン・ロックセンター長は次のように述べています。
「我が国の経済の競争力や、メリットには農業が中心的な役割を果たしています。これは経済問題の解決にも寄与しています。農産物に関わる需要が日増しに高まっています。」
2022年のベトナム経済の成長率に関し、ADB=アジア開発銀行は「6・5%」、また、HSBC銀行は「6.8%」、世界銀行は「6%ないし6.5%に達する」と予測していますが、2021年に収められた成果はそれらの予測が根拠があるものであることを立証しています。
(VOVWORLD)