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ASEAN、核心的役割を引き続き発揮

02/06/2021

2016年、ASEANは政治・安全保障、経済、文化社会という3本柱における共同体の発展に一定の成果を収めた他、加盟諸国間の発展の格差の縮小に成功しました。ASEANの外交活動にも大きな前進を見せてきました。2016年、ASEAN11の主な相手国の中の7と戦略的パートナー関係を構築した他、ノルウェイー、スイス、ドイツに対話国体制を構築しました。また、ASEANのTAC=東南アジア友好協力条約の加盟国の数が25カ国に増えました。ベトナム外務省ASEAN局のブーホー(Vu Ho) 副局長は次のように語りました。

ASEAN域内の団結が維持され、内部問題が加盟諸国の利益に配慮しながら、解決され、地域内の平和、安全保障に寄与してきました。ASEANと相手国との関係がASEANが制定した体制に基づき強化されてきました。ASEAN共同体の発展と伴い、ASEANの構造が徐々に形成され、その中で、ASEANは核心的役割を演じています」

注目すべきことは2016年、ASEANはベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海に関して、立場を明確に示したということです。これはこの海域の平和、安定、安全保障、航海と航行の自由の確保、国際法を基礎に、紛争を平和的措置で解決することに寄与してきました。これに関して、ベトナム外務省のファム・クアン・ビン( Pham Quang Vinh) 次官は次のように語りました。

ASEANの最も重要なことは平和、安定した環境を維持するということです。その他、ASEANはより大きな相手国との関係を結ぶための場を作りました。また、ASEANは地域内の行動規範を作りました。ASEANがなければ、大国と小国との関係が地域内にある各国の共通の利益のためのものではなくなってしまうと思います。これにより、ASEANは地域内の核心的役割を担っていると言えます」